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牛首紬(うしくびつむぎ)

指定区分 国指定 伝統的工芸品
品目 牛首紬(うしくびつむぎ)

牛首紬 歴史と特色

歴史

平治の乱(1159年)に敗れた源氏の落人が白峰村桑島へ逃れ、その妻が村人に機織を教えたのが始まりと言われている。江戸時代には白峰地方は天領となり、幕府の保護奨励策と商品経済の発展により全国的に名声を博した。
明治以降も養蚕の奨励と共に製糸や紬繊が伸びていたが、第二次大戦により姿を消し、戦後、熱意ある人々の努力で復興した。

特色

釘に引っ掛けても反対に釘が抜けるほど丈夫なため、別名「釘抜紬」と呼ばれた。普通、紬は真綿を手で紡いだ紬糸を織るが、牛首紬は、2匹の蚕が共同で作った玉繭から直接糸を引き出して製糸(座繰製糸)した、太く節のある糸で織るため、野趣に富んだ素朴な美しさを持ち、独特の味わいがある。
現在でも、伝統技法により糸づくりから織りまでの工程作業を一貫して行っている。
昭和54年7月24日石川県無形文化財に指定された。

主な生産者

石川県牛首紬生産振興協同組合

〒920-2501 石川県白山市白峰ヌ170
TEL: 076-273-2400 FAX: 076-273-4414