石川の海の玄関口として、文化都市の格調ある金沢港クルーズターミナルが2020年6月に開業しました。 現代的空間には、石川を代表する感性豊かな伝統工芸のシンボルモニュメントが設置され、世界から、 日本全国からのお客様を、石川の豊かな伝統文化が、温かくおもてなしの心でお迎えいたします。 九谷焼、加賀友禅、輪島塗、山中漆器、金沢箔、金沢漆器、牛首紬、加賀繍の石川を代表する作家の大作8点、 小品16点と金沢箔から制作されたシンボルの柱二本です。テーマは「海」、幅1.3m、高さ4.2mの伝統工芸作品です。

MAP
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輪島塗WAJIMA-NURI

作品名
「煌き」(きらめき)
作家名
前 史雄 MAE Fumio
※重要無形文化財 [沈金] 保持者
作品解説
秋の千里浜。穏やかな海にゆっくりと沈む夕陽に照らされ、水面が鮮やかに光る様を表している。 沈金技法の中でも片桐彫り(片側を斜めに彫っていく技法)を多く用いることで、 陽光のきらめきが力強く表現されている作品である。
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輪島塗WAJIMA-NURI

作品名
「玉響」(たまゆら)
作家名
山岸 一男 YAMAGISHI Kazuo
※重要無形文化財 [沈金] 保持者
作品解説
日が落ちた輪島の海。月明かりが静かに動く波間を優しく照らす様を表している。 月を沈金技法の点彫りで、その周りを沈黒、波を浮線象嵌で仕上げることで、 現代的でかつ繊細さが表現された作品である。
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九谷焼KUTANI-YAKI

作品名
「能登外浦の春秋」
作家名
𠮷田 美統 YOSHITA Minori※重要無形文化財 [釉裏金彩] 保持者
作品解説
過ごしやすい春と秋の穏やかな外浦の海で、風に誘われ、カモメの群れが楽しむ様を表している。 釉裏金彩により春秋の季節感が鮮やかに表現されている作品である。
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九谷焼KUTANI-YAKI

作品名
「航海を終えて」
作家名
武腰 敏昭 TAKEGOSHI Toshiaki
※日本芸術院会員
作品解説
陽の光を浴びながら、長旅を終え、今まさに金沢港に入ろうとするクルーズ船を一羽の海鳥が歓迎している様を表している。 船を真上から見下ろす大胆な構図と無鉛釉薬の優しい発色が絶妙なバランスとなっている作品である。
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加賀友禅KAGA-YUZEN

作品名
「波遊び」(なみあそび)
作家名
中町 博志 NAKAMACHI Hiroshi
※加賀友禅技術保存会会員
作品解説
金石の海。沖から吹く風にあおられ波が立つ中、数羽の千鳥が、翼いっぱいに風をはらみ、波と遊ぶ様を表している。 伝統にとらわれず、大胆な色使いと現代的な意匠が特徴的な作品である。
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加賀友禅KAGA-YUZEN

作品名
「松林とカモメ」
作家名
柿本 市郎 KAKIMOTO Ichiro
※加賀友禅技術保存会会員
作品解説
加賀の名勝尼御前。松林の向こうに見える白波に、陽光が当たりきらめく中、その光を追ってカモメが戯れる様を表している。 写生調で自然の美しさをそのまま切り取ったようなデザインが特徴的な作品である。
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山中漆器YAMANAKA-SHIKKI

作品名
「波頭文」(はとうもん)
作家名
川北 良造 KAWAGITA Ryozo
※重要無形文化財[木工芸]保持者
作品解説
勢いよく落ちたしずくの波紋が、時間の経過とともに、下から上へと広がっていく様を表している。 ケヤキの木目と加飾挽きの大胆な構図の調和により、躍動感のある作品である。
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金沢漆器KANAZAWA-SHIKKI

作品名
「飛翔」(ひしょう)
作家名
中野 孝一 NAKANO Koichi
※重要無形文化財 [蒔絵] 保持者
作品解説
穏やかな日差しの中、二羽のカモメが凪の海を悠々と羽ばたく姿を表している。 蒔絵技法とともに白いカモメを卵殻で仕上げることで、緻密な技法を大胆な構図の中に表現している作品である。